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古代史探訪 enkieden.exblog.jp

神社、遺跡めぐり   1943年生   印南神吉 (いんなみかんき)


by enki-eden
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大神神社の若宮社と活日神社(いくひじんじゃ)

 大神神社(おおみわじんじゃ)の二の鳥居前駐車場に車を停めて、近くの三輪そうめん店で先ず昼食です。「冷やしそうめん」を注文しましたが、やはり三輪そうめんはおいしいですねぇ。大満足です!
 店内にそうめんが入った大きな木箱が並べてありました。180束入っていて、重さは9kg、値段は8,800円です。冬になると「にゅうめん」にすれば良いと思います。




       
       大神神社のパンフレット
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       大神神社二の鳥居
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   参道を進むと左に祓戸神社が鎮座。祭神は祓戸四神(祓戸大神)です。
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   更に進むと左に手水舎の蛇が酒樽の上に鎮座。口から水が出ています。
   酒樽には社紋の三つ杉、横には「志るしの杉」が鎮座。
大神神社の若宮社と活日神社(いくひじんじゃ)_d0287413_0225963.jpg

拝殿前の注連柱、注連縄は向かって左が元になっています。神体山の三輪山が
大物主神の墳墓(磐座)だからでしょう。
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    大神神社拝殿
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若宮社(大直禰子神社 おおただねこじんじゃ) 
 奈良県桜井市三輪字若宮   大神神社摂社
 祭神:太田田根子命(おおただねこのみこと、大物主神の子孫で大神神社初代祭主)
    配祀:少彦名命、活玉依姫命(大物主神の妃)

 10代祟神天皇の御世(3世紀後半)、天照大神と倭大国魂神を皇居に祀った。すると疫病、争乱により多くの民が死亡した。そのため二神を皇居の外に出して祀った。
 祟神天皇は神浅茅原(かむあさじがはら、現在の桜井市茅原)に八十万(やそよろず)の神をお招きして占いをした。神は倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ、7代孝霊天皇の皇女)に神憑(かみがか)りして、大物主神を祀るようにと言われた。なお後日、天皇が祈っていると大物主神の子・大田田根子に吾を祀らせよと告げられた。
 それで大田田根子を探し求めて、三輪山の麓で大物主神を祀る祭主とし、大神神社の創始となった。私は大田田根子が住んだ所が若宮社の地だと考えています。
 また、高橋邑の活日(いくひ)を、大物主神にたてまつる酒を掌る人とした。活日は後に大神神社摂社の活日神社の祭神(高橋活日命)となる。

   若宮社(大直禰子神社)鳥居
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  鳥居前に「おだまき杉」の古株が鎮座
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  社殿前の「御饌石」(みけいし)
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   社殿(明治の神仏分離までは、三輪明神の神宮寺「大御輪寺」でした。)
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   由緒
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   琴平社(鳥居の右、祭神は大物主神)
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    御誕生所社(祭神は鴨部美良姫命、鳥居の左)
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印南神吉   メールはこちらへ  nigihayahi7000@yahoo.co.jp


    御誕生所社ご神体の磐座
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活日神社(いくひじんじゃ)
 奈良県桜井市三輪活日川   大神神社摂社
 祭神:高橋活日命

 高橋邑(現在の天理市)の活日(いくひ)を、大物主神にたてまつる酒を掌る人とした。10代祟神天皇は大田田根子に大物主神を祀らせた。この日、活日は神酒(みき)を天皇に奉り、歌を詠んだ。
        此の神酒は わが神酒ならず 大和成す 大物主の醸(かみ)し神酒 
        幾久(いくひさ) 幾久

  (この酒は私が造った酒ではなく、倭の国を造られた大物主神が醸された神酒です。
   幾世までも久しく栄えよ、栄えよ。)

 祟神天皇も歌われた。
        味酒(うまざけ) 三輪の殿(との)の 朝門(あさと)にも 押し開かね三輪の
        殿門(とのど)を
     
  (一晩中酒宴をして、三輪の社殿の朝の戸を押し開こう。三輪の戸を。)
   「うま酒」は三輪の枕詞

 由来によると、活日命は大和国添上郡高橋邑の人で、酒造りが巧かったので、崇神天皇の8年、大物主神へ奉る神酒の醸造人として召された。その御魂を此の地にお祀りしたものである。
 大神神社の春の大神祭、醸造安全祈願祭(酒まつり)などで4人の巫女が舞う神楽「うま酒みわの舞」が奉納されています。
 奈良は日本酒発祥の地です。活日命は杜氏の先祖と信仰され、新酒の仕込みの前、杜氏さん達が全国からこの神社に参拝し、勤めを終えて郷里へ帰る時、再びお参りをされます。
     由緒
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     鳥居と石段
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     瑞垣と社殿
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     社殿(千木は垂直切り、鰹木は3本、注連縄は左が元)
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by enki-eden | 2013-05-31 00:52