古代史探訪

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熊野神社(神戸市兵庫区熊野町)

兵庫県神戸市兵庫区熊野町3丁目1-1 電078-511-2928 無料駐車場あります。
祭神:  伊弉諾命、伊弉冊命。
ご神徳: 縁結び、福徳延命、事業創設。

 「夢野の権現さん」と呼ばれる。
 当社南部が夢野町となっているが、旧・夢野村の範囲はもっと広い。古代では朝廷の禁猟地になっており、禁野(いみの)が夢野になったのではないかと云われる。
 現在の当地は住宅密集地になっているが、古代では六甲山系の麓の原野で鹿やイノシシなどが多かった。現在でも六甲山系の麓では時々イノシシが住宅街に現れることがある。
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 摂津国風土記逸文に、『昔、夢野(神戸市兵庫区)に夫婦の鹿がいて、牡鹿には淡路島の野島(のじま)に妾の鹿がいた。ある夜、牡鹿は背に雪が降り、すすきが生える夢を見た。
 妻の牝鹿は夢判断をして、矢で撃ち殺されて塩を塗られる前兆だと云って牡鹿が妾のもとに行くのを止めた。
 それでも、牡鹿は淡路島に泳いで行き、途中の海で船人に見つけられて射殺された。』とある。

 昔も今も、浮気の結果は悲惨なことになりますねぇ。ことわざにある「夢野の鹿」の意味は「悪い予感や心配事が、その通りになってしまうこと」。

 神社の由緒によると、平清盛(1118年-1181年)が福原遷都の際、皇城鎮護の神として、後白河法皇(1127年-1192年)のご崇敬の厚い紀州熊野権現を勧請し、東向きに奉鎮した。
 しかし、まもなく京都に還幸になったので地元夢野の住民が産土神として尊信するようになった。

  南向きの石の鳥居、後ろの山は六甲山系。
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  拝殿、東北東向きで「東向きの権現さん」とも云われる。
  熊野神社は一般的に「南東向き」が多いのではないでしょうか。
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  本殿、流れ造り、銅板葺。
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  社殿右手前に「力石」、石囲いと石碑の間に楕円形の力石が見える。
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  社殿右に大神宮社(天照皇大神)
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 大神宮社の隣に荒木稲荷神社(稲荷大神、商売繁栄)、
 京都伏見稲荷大社裏の稲荷山に鎮座する荒木神社(縁結び)から勧請された。
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 本殿後ろに金比羅神社(大物主神)。
 夢野村の山に祭祀されていたが、明治初期に当社に移築された。
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 祇園神社(素戔嗚神)、蛭子神社(蛭子神)、春日神社(天児屋根命)、
 八幡神社(応神天皇)、猿田彦神社(猿田彦大神)、地主神。
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  古殿神社(額田大中彦命、応神天皇の皇子)、大正時代に氷室町から移転。
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  牛神社(豊受姫大神)、昭和43年に熊野町5丁目から合併祭祀される。
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by enki-eden | 2017-05-03 00:47