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古代史探訪 enkieden.exblog.jp

神社、遺跡めぐり   1943年生   印南神吉 (いんなみかんき)


by enki-eden
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天香山神社(あめのかぐやまじんじゃ)

 天香山坐櫛真智命神社(あめのかぐやまにますくしまちのみことじんじゃ)
 奈良県橿原市南浦町608
 祭神: 櫛真知神(元の名は大麻等乃知神で占いの神)

 標高152.4mの天香具山(天香久山)の山麓北に鎮座しています。
 天香具山は畝傍山(198.8m)、耳成山(139.6m)とともに大和三山(やまとさんざん)と呼ばれていますが、古代の人々は天香具山を特別に神聖な山・聖地としていたのでしょう。
 天香具山は藤原京の東にありますので太陽信仰に関わっていました。山頂には国常立(くにとこたち)命を祭神とする国常立神社、山麓南には天照大神を祀る天岩戸神社があります。
   



     藤原宮跡から天香具山を望む
天香山神社(あめのかぐやまじんじゃ)_d0287413_1165066.jpg

     天香山神社(あめのかぐやまじんじゃ)
天香山神社(あめのかぐやまじんじゃ)_d0287413_1181573.jpg

     天香山神社境内の天の眞名泉
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     波波迦の木(ははかのき)
     木の皮で香久山の雄鹿の骨を焼いて吉凶を占った。
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     境内の柿本人麿の歌碑
天香山神社(あめのかぐやまじんじゃ)_d0287413_1192818.jpg

 
 34代舒明天皇の国見歌
  大和には 群山(むらやま)あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち
  国見をすれば 国原は 煙り立ち立つ 海原は かまめ立ち立つ
  うまし国ぞ あきづ島 大和の国は

  「海原は かまめ立ち立つ」は、海原をカモメが飛び立つと歌っていますので、
  香具山から海やカモメは見えないという意見がありますが、当時の奈良盆地は
  中央部が湖(大和湖)になっていますので、湖をカモメが飛ぶ姿が見えました。

 41代持統天皇の歌
  春過ぎて 夏来たるらし 白たへの 衣干したり 天香具山

     天香山神社鳥居の扁額
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     天香山神社拝殿
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印南神吉   メールはこちらへ  nigihayahi7000@yahoo.co.jp

by enki-eden | 2013-04-01 01:00