2013年 04月 05日
平城京内の古墳と埴輪(新発見)
橿原考古学研究所付属博物館で速報展がありましたので、早速行ってきました。
会期は3月29日(金)~4月7日(日)、月曜休館です。
橿原考古学研究所付属博物館(うしろの山は畝傍山です)
解説によりますと、平城京の発掘調査では、都づくりで削られて平らになった古墳が見つかることがあります。JR関西本線の連続立体事業および高架側道1号線に伴う2000年~2009年の発掘調査では、多量の埴輪が出土しています。
今回、平城京左京二条五坊五坪を中心とする一帯に設けられた調査区で、「新発見」がありました。調査地は二条大路に面した平城京の一等地にあたります。二条大路に面したあたりでは、4世紀後半から5世紀後半の円筒埴輪、鰭付円筒埴輪、朝顔形埴輪のほか蓋形(きぬがさがた)埴輪、盾形埴輪、草摺形埴輪、靱(ゆきがた)形埴輪、家形埴輪、船形埴輪、鳥形埴輪の各種形象埴輪がまとまって出土しました。
なかには円筒棺もみられます。
さらに北方では、古墳時代中期前半の円筒埴輪が出土しています。破片も大きくまとまることから、ここに複数の古墳が存在した可能性がきわめて高いものとなりました。
平城京外京の一角に新たな中期の古墳群が姿を現わそうとしています。平城京の北方にある佐紀古墳群は古墳時代前期後半から中期に営まれましたが、その同時代資料となります。
今回の調査では、古墳そのものは確認できませんでしたが、平城京の造営と古墳との関わりを考える上で、貴重な資料となります。
平城京と調査位置の関係
奈良も桜が満開でした。
会期は3月29日(金)~4月7日(日)、月曜休館です。
橿原考古学研究所付属博物館(うしろの山は畝傍山です)
解説によりますと、平城京の発掘調査では、都づくりで削られて平らになった古墳が見つかることがあります。JR関西本線の連続立体事業および高架側道1号線に伴う2000年~2009年の発掘調査では、多量の埴輪が出土しています。
今回、平城京左京二条五坊五坪を中心とする一帯に設けられた調査区で、「新発見」がありました。調査地は二条大路に面した平城京の一等地にあたります。二条大路に面したあたりでは、4世紀後半から5世紀後半の円筒埴輪、鰭付円筒埴輪、朝顔形埴輪のほか蓋形(きぬがさがた)埴輪、盾形埴輪、草摺形埴輪、靱(ゆきがた)形埴輪、家形埴輪、船形埴輪、鳥形埴輪の各種形象埴輪がまとまって出土しました。
なかには円筒棺もみられます。
さらに北方では、古墳時代中期前半の円筒埴輪が出土しています。破片も大きくまとまることから、ここに複数の古墳が存在した可能性がきわめて高いものとなりました。
平城京外京の一角に新たな中期の古墳群が姿を現わそうとしています。平城京の北方にある佐紀古墳群は古墳時代前期後半から中期に営まれましたが、その同時代資料となります。
今回の調査では、古墳そのものは確認できませんでしたが、平城京の造営と古墳との関わりを考える上で、貴重な資料となります。
平城京と調査位置の関係
奈良も桜が満開でした。
by enki-eden
| 2013-04-05 11:32