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古代史探訪 enkieden.exblog.jp

神社、遺跡めぐり   1943年生   印南神吉 (いんなみかんき)


by enki-eden
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檜原神社(ひばらじんじゃ)

 奈良県桜井市三輪字檜原   電:0744-45-2173
  無料駐車場がありますが、道路が狭く小さい車しか通れません。
 大神神社摂社。ご神体は三輪山の磐座で拝殿も本殿もなく、三つ鳥居があります。
 祭神:天照大神若御魂神(あまてらすおおみかみのわかみたまのかみ)、
    伊弉諾尊、伊弉册尊

 山辺の道沿いの高台に鎮座、峠の茶店もあります。




   注連縄は向かって左が元になっています。(大神神社系は全てそうです。)
檜原神社(ひばらじんじゃ)_d0287413_072668.jpg

       三つ鳥居(三輪鳥居)
檜原神社(ひばらじんじゃ)_d0287413_08445.jpg

檜原神社(ひばらじんじゃ)_d0287413_082138.jpg

       説明標識
檜原神社(ひばらじんじゃ)_d0287413_085179.jpg

  三つ鳥居の前に豊鍬入姫命を祀る豊鍬入姫宮(大神神社末社)が鎮座。
  千木は垂直切り、鰹木は3本です。
檜原神社(ひばらじんじゃ)_d0287413_093154.jpg

      説明標識
檜原神社(ひばらじんじゃ)_d0287413_0101127.jpg


 10代崇神天皇の時に天照大神を皇室でお祀りしたが、疫病と争乱のために多くの人が亡くなった。天皇の皇女の豊鍬入姫(とよすきいりひめ)命に託し、天照大神を倭笠縫邑に遷して祀られたが、それが檜原の岡(倭笠縫邑)であるという。
 倭大国魂神は市磯長尾市(いちしのながおち 大倭直の祖)が祀り、大物主神を大田田根子が祀った。すると疫病・争乱は鎮まり平和になった。
 その後、天照大神は11代垂仁天皇皇女の倭姫命に託され、各地を遍座して、宇陀、近江、美濃、伊勢に移り、伊勢に鎮座、伊勢神宮の起源となった。その後も檜原では天照大神を祀り続けたので、檜原神社は元伊勢という。元伊勢はその他にもたくさんあります。宮津の籠神社も元伊勢といわれています。神様は巡歴遷座がお好きのようですね。
 天照大神は40代天武天皇、41代持統天皇の時代に皇祖神としての地位を確立しました。やがて43代元明天皇(38代天智天皇の皇女)が710年に都を平城京に遷し、諸豪族の三輪山信仰から天皇家中心の国家神道(祭政一致)へと変遷していきました。

       鳴る神の 音のみ聞きし 巻向の 檜原の山を 今日見つるかも                         
                       柿本人麻呂 万葉集巻7‐1092

       祓所
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 境内から西方向を見ると、鳥居(注連柱 しめばしら)の向こうに二上山、その左には
葛城山が見えます。春分・秋分の頃は、夕日が二上山の雄岳と雌岳の間に沈みます。
  注連柱の直ぐ前に休憩所が営業しています。
檜原神社(ひばらじんじゃ)_d0287413_0143175.jpg

印南神吉   メールはこちらへ  nigihayahi7000@yahoo.co.jp


by enki-eden | 2013-06-06 00:17