古代史探訪

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真宮神社(しんみやじんじゃ)

 岡山県倉敷市西尾504  古墳に囲まれて鎮座、駐車場はありません。
 祭神: 建速須佐之男命(たけはやすさのお、厄除けの神・縁結びの神・安産の守護神)
 氏子は地名の西尾と同じ西尾姓の人だけらしい。古墳群の埋葬者は西尾氏の
 ご先祖でしょう。そのご先祖の祀っていた神が須佐之男命でしょう。

   黄のアイコンが真宮神社、赤が楯築遺跡


 真宮神社は倉敷市の北部にある「王墓の丘史跡公園」の南端にあります。神社の北には王墓山古墳群、更にその北には楯築遺跡があります。
 王墓山古墳は明治末に破壊され石材を流用されてしまったらしい。6世紀後半の古墳で家形石棺と大量の副葬品があったので、埋葬者はこの地域の有力者だったのでしょう。副葬品は東京国立博物館に収蔵されています。
     倉敷市教育委員会の説明図
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     真宮神社入口の鳥居
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     大きな石段を登っていきます。右手に鐘楼が見えます。神仏習合?
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     参道左手に真宮古墳群の6号墳。墳丘は流出し横穴式石室が残っている。
     6世紀後半頃の築造。古墳時代が終わる前か終わった後か?
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     頂上近くに拝殿が見えてきました。
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     本殿は瓦葺で千木や鰹木はありません。
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     社殿の周りに環状列石が巡る。
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     社殿の背後には注連縄の岩が。磐座か?
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     一番奥には祠を載せた大きな岩があり、蛇の顔に似ています。(蛇頭岩)
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 古代の吉備国は「真金吹く吉備」といわれるくらいに製鉄の盛んな国でした。吉備国の製鉄遺跡は30ヶ所、製鉄炉跡も100基以上が発掘されているようです。従って吉備の神社に祀られる神様は製鉄関連の神様が多くなります。素戔嗚・五十猛・金山彦・金山姫・金屋子神・稲荷などです。
 吉備は鉄以外にも塩と米の産地で、港の整備・瀬戸内海の制海権により交易が盛んで豊かな国でした。しかし、3世紀から4世紀にかけて大和朝廷の支配に屈服し、税として鉄や塩を納める事になります。
 平安時代になると備前国では原材料の鉄鉱石を確保することができなくなり、鉄の納税を糸などに変更します。ところが、平安時代・鎌倉時代には武士階級による刀剣の需要が多くなります。製鉄の職を失った備前の職人により「備前長船の刀鍛冶」が頭角を現します。現存する日本刀の4割以上は備前製らしいです。備中では「青江の刀鍛冶」が有名になりました。
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by enki-eden | 2013-08-28 00:14