2013年 09月 18日
那珂ふれあい館(兵庫県多可郡)
兵庫県多可郡多可町中区東山539‐3 電:0795‐32‐0685 無料駐車場あります。
秀麗な神奈備山の妙見山(693m)の南麓にあります。
多可郡は播磨北部(北播)に位置します。

那珂ふれあい館と秀麗な妙見山


那珂ふれあい館では隣接する東山古墳群や周辺遺跡の出土物を展示しています。東山12号墳では石室から陶棺・木棺・石棺が出土しました。その中でも陶棺が注目されます。
須恵質家形の陶棺で横穴式石室の奥壁部から出土、長さ140cm、幅45cm(内側の長さ131cm、幅約30cm)で12本の脚と、切妻風屋根形の蓋がある。棺と蓋に突帯がめぐっています。内部には風化の著しい人骨や刀子2点、甕の破片1点などが出土。同じ部位の歯が2つ出ているので二人分の棺か? 陶棺の大きさからすると二人の火葬骨でしょうか。
陶棺の通常の長さは2m前後ですが、火葬骨のために長さ1m以下の小型の陶棺もあるようです。陶棺は全国で約700基出土しており、岡山県で見つかった陶棺は500基ほどもあります。岡山県でも特に美作(みまさか)に多く、その出土数は340基以上あります。兵庫県は岡山県の東隣りですから影響を受けたのでしょうか、50基近く出土しています。


東山12号墳は径約21mの円墳です。全長11.1mの横穴式石室は天井石に向かって側壁が内側にせり出しています。

東山12号墳出土土器(7世紀後半)

陶棺の出土する近くには素戔嗚を祀る神社があるという説を聞きますが、当地の周辺は「妙見山、熊野神社、祇園神社、八坂神社、大歳神社、金刀比羅神社、稲荷神社、恵比寿神社、鍛冶屋」ほか素戔嗚関連の神社・地名が多いです。
東山1号墳は東山古墳群で最初に築造された古墳で、径約30m、高さ約7mの円墳です。横穴式石室は全長12.5m以上の最大の規模です。6世紀末頃に造られますが、何度も木棺による追葬が行われ、100年近くも使われました。

1号墳出土土器

多可郡中町の「思い出遺跡」出土の壷棺(弥生時代後期)。口の部分を打ち欠いた壷に大型の鉢を被せた状態で出土。幼児の墓か。

那珂ふれあい館から南西約150mにある村東山古墳では、加工された組合せ式家型石棺が出土しました。7世紀末築造で他に須恵器、土師器、鉄釘なども出土し、兵庫県指定有形文化財です。

山口県から兵庫県西部にかけての中国山地は製鉄地帯ですが、中国山地の東にある東播磨・但馬・摂津は、生野銀山(兵庫県朝来市生野町)・明延鉱山(あけのべ、兵庫県養父市大屋町)・多田銀山(兵庫県川辺郡猪名川町)にいたる産銅地帯として知られています。東大寺大仏殿建立に際し、銅を供給しています。
多可郡は生野鉱床帯にあり、古くからの産銅地域でした。産銅地域であっても砂鉄による蹈鞴製鉄は盛んだったことでしょう。
生野銀山
秀麗な神奈備山の妙見山(693m)の南麓にあります。
多可郡は播磨北部(北播)に位置します。

那珂ふれあい館と秀麗な妙見山


那珂ふれあい館では隣接する東山古墳群や周辺遺跡の出土物を展示しています。東山12号墳では石室から陶棺・木棺・石棺が出土しました。その中でも陶棺が注目されます。
須恵質家形の陶棺で横穴式石室の奥壁部から出土、長さ140cm、幅45cm(内側の長さ131cm、幅約30cm)で12本の脚と、切妻風屋根形の蓋がある。棺と蓋に突帯がめぐっています。内部には風化の著しい人骨や刀子2点、甕の破片1点などが出土。同じ部位の歯が2つ出ているので二人分の棺か? 陶棺の大きさからすると二人の火葬骨でしょうか。
陶棺の通常の長さは2m前後ですが、火葬骨のために長さ1m以下の小型の陶棺もあるようです。陶棺は全国で約700基出土しており、岡山県で見つかった陶棺は500基ほどもあります。岡山県でも特に美作(みまさか)に多く、その出土数は340基以上あります。兵庫県は岡山県の東隣りですから影響を受けたのでしょうか、50基近く出土しています。


東山12号墳は径約21mの円墳です。全長11.1mの横穴式石室は天井石に向かって側壁が内側にせり出しています。

東山12号墳出土土器(7世紀後半)

陶棺の出土する近くには素戔嗚を祀る神社があるという説を聞きますが、当地の周辺は「妙見山、熊野神社、祇園神社、八坂神社、大歳神社、金刀比羅神社、稲荷神社、恵比寿神社、鍛冶屋」ほか素戔嗚関連の神社・地名が多いです。
東山1号墳は東山古墳群で最初に築造された古墳で、径約30m、高さ約7mの円墳です。横穴式石室は全長12.5m以上の最大の規模です。6世紀末頃に造られますが、何度も木棺による追葬が行われ、100年近くも使われました。

1号墳出土土器

多可郡中町の「思い出遺跡」出土の壷棺(弥生時代後期)。口の部分を打ち欠いた壷に大型の鉢を被せた状態で出土。幼児の墓か。

那珂ふれあい館から南西約150mにある村東山古墳では、加工された組合せ式家型石棺が出土しました。7世紀末築造で他に須恵器、土師器、鉄釘なども出土し、兵庫県指定有形文化財です。

山口県から兵庫県西部にかけての中国山地は製鉄地帯ですが、中国山地の東にある東播磨・但馬・摂津は、生野銀山(兵庫県朝来市生野町)・明延鉱山(あけのべ、兵庫県養父市大屋町)・多田銀山(兵庫県川辺郡猪名川町)にいたる産銅地帯として知られています。東大寺大仏殿建立に際し、銅を供給しています。
多可郡は生野鉱床帯にあり、古くからの産銅地域でした。産銅地域であっても砂鉄による蹈鞴製鉄は盛んだったことでしょう。
生野銀山
by enki-eden
| 2013-09-18 00:36

