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古代史探訪 enkieden.exblog.jp

神社、遺跡めぐり   1943年生   印南神吉 (いんなみかんき)


by enki-eden
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尾上神社(おのえじんじゃ)②

 社殿の左に3代目の「片枝の松」、神功皇后を慕って全ての枝が東を向いている。
 松の左側が龍の頭と角、右側が胴体になっている。枝が全て東(右)向きに出ている。
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 国指定重要文化財「尾上の鐘」
 拝観は予約が必要。
 高さ123.5cm、口径73.5cm、厚さ約7cmの朝鮮鐘(ちょうせんがね)で、神功皇后が新羅から持ち帰った鐘だと伝えられているが、実際には11世紀初め頃の高麗時代の鋳造と考えられている。国内に現存する朝鮮鐘は42口あるそうです。
 国内で現存する最古の鐘は、京都妙心寺の戊戌(つちのえいぬ)年(698年)銘文入りの梵鐘。九州方面で製作され国宝になっている。

 尾上の鐘は中央部に如来像、その上に天蓋、左右に楽器が6つ、その外側左右に雲上の天女が装飾されているが、一時盗まれて海に沈み、潮流で表面がかなり磨り減っている。デザインが中国式でもなく、朝鮮式でもなく、日本式なので鋳造を高麗に特注したようです。
 鐘の上部にある筒が空洞になっており、音が下からも上からも響き、遠くまで音が届くようです。
 好崎宮司さんが収蔵庫を開けて熱心に説明してくださいました。「神社に鐘があるのは神仏習合の影響ですね?」と尋ねると、「神社独自の鐘で神仏習合とは関係ありません。」というご返事でした。
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  天狗、船のへさきに取り付けられていた。天狗は猿田彦で先導の神、船を先導する。
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 鐘を下から覗くと上部が丸く抜けている。そのため上からも音が響く。この鐘の音が聞こえる範囲の海は「響きの灘」と呼ばれている。
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     初代「尾上の松」の切り株。
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     7本竹
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     相生殿に3代目相生松
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      相生殿に尾上の鐘と天狗の昔の写真が掛かっている。
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by enki-eden | 2014-07-14 00:03