古代史探訪

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天日神命(あめのひみたまのみこと)

 天日神命は長崎県対馬市美津島町(みつしままち)小船越(こふなこし)の阿麻氐留神社(あまてるじんじゃ)に祀られており、対馬県主(あがたぬし)等の祖。
 神仏習合の時代には照日権現と称し、オヒデリさんと呼ばれていた。



 天日神命は別名を天照魂命(あまてるみたまのみこと)と云い、高御魂尊(たかみむすびのみこと)の子孫だと云う。また、名前が似ていることで、天照国照彦火明命(尾張氏、海部氏の祖)と同一とも云う。
 火明命の別名が天照御魂神であるので、天日神命(天照魂命)とそっくりの名前である。しかも火明命の妃は佐手依姫と天道日女命でどちらも対馬の出身である。
 それでも、火明命と天日神命は別神かもしれない。図をクリックして、プラスマークをクリックすると拡大します。
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 先代旧事本紀の天神本紀によると、天日神命(あまのひのかみのみこと)は対馬県主(つしまのあがたぬし)等の祖と記され、饒速日東遷(私見ですが西暦185年頃)に従っている。
 天日神命の娘は天道日女命で、天火明命(彦火火出見)の妃となり、天香語山命を生んでいる。これを事実とすれば、天日神命は天火明命の義父になり、関係は深いが別神となる。

 先代旧事本紀の国造本紀によると、神武朝に高魂尊の五世孫の建弥己己命(たけみここのみこと)を津嶋県直(つしまのあがたのあたい)にしたと記されている。
 対馬市厳原町豆酘字龍良山の高御魂神社(たかみむすびじんじゃ)の祭神は高皇産霊尊で、高皇産霊尊の子孫である建弥己己命(たけみここのみこと)は、その南方の与良に天日神命を祀った。
 その建弥己己命が大和国橿原には高御魂神社を創建した。旧名は目原坐高御魂神社(めはらにますたかみむすひじんじゃ)と考えられており、現在の天満神社(橿原市太田市町、おだいちちょう)かもしれないが、よく分からない。

 対馬県主以外には、新撰姓氏録の「摂津国 神別 天神 津島朝臣 津速魂命三世孫天兒屋根命之後也」があり、「椋垣朝臣」、「荒城朝臣」、「中臣東連」、「神奴連」、「中臣藍連」、「中臣太田連」、「生田首」なども同じとある。
 また、「河内国 神別 天神 菅生朝臣」や「和泉国 神別 天神 宮處朝臣」なども同じとなっている。
 対馬出身の対馬氏が天児屋根命(中臣連等の祖)の後裔であると云うのは、朝廷での卜部としての対馬氏の職種が中臣氏の配下であったことと関係していると考えられる。
©2012 Innami Kanki

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by enki-eden | 2018-03-21 09:45