古代史探訪

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石野先生講演会「淡路の初期銅鐸群と鉄器工房群―国生み神話の原郷」

 9月29日(土)の午後1時半から3時まで、兵庫県立考古博物館で石野先生の講演会がありました。淡路の銅鐸と鉄器工房のお話でした。
 本日の講演は当初7月7日に予定されていましたが、台風の影響で今日に延期されました。ところが今回も明日には台風が来ると云うタイミングになり、石野先生は、私は「嵐を呼ぶ男」ですと挨拶され、会場は大笑い。これは石原裕次郎主演の映画で1957年に公開されました。
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 兵庫県は旧五カ国が一つの県になっていることもあり、銅鐸の出土数が全国で一番多い。全国で500個余りの出土数があるが、兵庫県では70個ぐらい出土している。
 淡路島から出土する銅鐸は古い形ばかりである。しかも舌(ぜつ)も一緒に埋納している。これは、淡路では他地域よりも早く銅鐸祭祀が終了して新しい祭祀に変わったのか?
 国生み神話には、オノコロ島と淡路島が最初にできたと云う記事があるが、それとの関連性があるのかもしれない。
 皇室と淡路島の関係も深い。

 銅鐸の埋納方法は、鰭の部分を上下にして埋納する。これは、銅鐸両面の模様が上下になることを避け、左右に並ぶ形にしていると考えられる。それは何故か?

 銅鐸が出土すると、中には土が入っている。土は自然に入ってくるが、土が充満していることはない。土が入った部分と入っていない部分では錆び方が違うので、土を出した後でもすぐに分かる。
 ところが、淡路の銅鐸はぎっしり一杯土が入っているので、これは埋納する時に土を詰めているのだと思う。
 舌(ぜつ)を付けたまま、土を一杯詰めて、もう2度と使わないぞと云うことか。
 とにかく、淡路の文化は多地域とは違う、特別だ。

 五斗長(ごっさ)垣内(かいと)鉄器工房群は大量の鉄器を制作し、他地域へ出荷していた。舟木遺跡も膨大な遺物が出てくるが、全体像はまだこれからだ。
Innami Kanki   メールはこちらへ  nigihayahi7000@yahoo.co.jp
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by enki-eden | 2018-09-29 20:46