2018年 12月 29日
古代掘立柱建物の地中梁(ちちゅうばり)
鳥取市の松原田中(まつばらたなか)遺跡(鳥取市松原字中田中)は、弥生時代から古墳時代の集落遺跡で、高床倉庫の基礎を補強するための「地中梁(ちちゅうばり)」が、平行して2本発掘されていた。
3世紀後半頃に使われた地中梁で、鳥取県埋蔵文化財センターによると、2本が腐食や欠損のないほぼ完全な形で出土するのは異例で、今回出土した全長7.33mと7.22mの2本の地中梁(杉材)は国内最長級の梁である。
パンフレット
「地中梁」は地中に埋めた長い木材で、軟弱な地盤でも建物が傾かないように地中梁を平行に2本並べ、その上に建物の柱を立てることで安定させていた。
それぞれに4本の柱を組み合わせた痕が残っており、柱の位置や建物の構造を特定することができた。2本の梁は地中50cmから80cmほどの深さに、幅3mほどの間隔をあけて並行に敷設されていた。
松原田中遺跡では2013年、国道9号線の改築に伴う発掘調査で15棟の高床倉庫の建物跡が確認され、そのうち8棟から地中梁が出土していた。
その他、石川県金沢市大友西遺跡からも3世紀前半頃の地中梁が1本(8mほど)出土していた。金沢市近岡遺跡からは2本揃って出土、新潟県佐渡市蔵王遺跡からも2本揃って出土していた。
3世紀後半頃に使われた地中梁で、鳥取県埋蔵文化財センターによると、2本が腐食や欠損のないほぼ完全な形で出土するのは異例で、今回出土した全長7.33mと7.22mの2本の地中梁(杉材)は国内最長級の梁である。
パンフレット
「地中梁」は地中に埋めた長い木材で、軟弱な地盤でも建物が傾かないように地中梁を平行に2本並べ、その上に建物の柱を立てることで安定させていた。
それぞれに4本の柱を組み合わせた痕が残っており、柱の位置や建物の構造を特定することができた。2本の梁は地中50cmから80cmほどの深さに、幅3mほどの間隔をあけて並行に敷設されていた。
松原田中遺跡では2013年、国道9号線の改築に伴う発掘調査で15棟の高床倉庫の建物跡が確認され、そのうち8棟から地中梁が出土していた。
その他、石川県金沢市大友西遺跡からも3世紀前半頃の地中梁が1本(8mほど)出土していた。金沢市近岡遺跡からは2本揃って出土、新潟県佐渡市蔵王遺跡からも2本揃って出土していた。
by enki-eden
| 2018-12-29 14:36