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古代史探訪 enkieden.exblog.jp

神社、遺跡めぐり   1943年生   印南神吉 (いんなみかんき)


by enki-eden
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夜比良神社(やひらじんじゃ、たつの市)

兵庫県たつの市揖保町揖保上(いぼかみ)391   電0791678027

無料駐車場は、鳥居を過ぎて参道を進み、左手にあります。

祭神: 国作大己貴命(くにつくりおおなむちのみこと、大国主命)

創建: 1200年以上前の平安時代初期。

農業神、病気平癒、福の神、縁結び、学業成就。

通称「やひろじんじゃ」、揖保川下流域の東岸に鎮座。 延喜式揖保郡七坐の一社。

中世の播磨国を支配した赤松氏は当社を守護神とし、「八尋(やひろ)の神」として敬った。

祭神の大己貴命(大国主命、160年頃出生)は、播磨国風土記(715年頃編纂)には葦原志許乎命(あしはらのしこおのみこと)、大汝命(おおなむちのみこと)などと記され、播磨国における多くの事績が記されている。小比古尼命(少彦名命)と協力して「国造り」をした。

播磨国には大己貴命(大国主命、大汝命)を祀る神社が多い。

出雲国(島根県)を開拓した大己貴命は、因幡国(鳥取県)を経て播磨国(兵庫県南部)に入り、「伊和神社」(宍粟市一宮町)に鎮座。

更に、大己貴命は揖保川上流の宍粟(しそう)から川下りで35km南下し、揖保川下流域の揖保郡(揖保郷)を開拓した。

播磨国一宮の伊和神社を「北方殿」と呼び、夜比良神社を「南方殿」と呼ぶ。

  

当社の800m北東には「中臣印達神社」(なかとみいたてじんじゃ、五十猛命)が鎮座しており、3km北には「粒坐天照神社」(いいぼにますあまてらすじんじゃ、天照国照彦火明神)が鎮座している。

 揖保川は、兵庫県の南西部を流れる川で、加古川、市川、夢前川(ゆめさきがわ)、千種川(ちぐさがわ)と共に播磨五川と呼ばれている。




鳥居と社号標

夜比良神社(やひらじんじゃ、たつの市)_d0287413_09592373.jpg

拝殿、手前の注連柱に「莫鳳如在 供澤無疆」とある。

注連柱の前に一対の立砂(盛砂)がある。お清めか、魔除けか。

「京都上賀茂神社」の立砂が有名。 

夜比良神社(やひらじんじゃ、たつの市)_d0287413_10004198.jpg

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本殿

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本殿後方に境内社、

右が稲荷神社(倉稲魂命、天宇受売命、佐田比古命)、佐田比古は猿田彦。

左が建速神社(須佐之男命、140年頃-200年頃)

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島根県松江市東出雲町の「黄泉比良坂(よもつひらさか)」は、この世とあの世の境目にあるとされており、伊弉諾尊や大国主命の話に登場する。

大己貴命(大国主命)を祀る「夜比良神社」の社名が、「黄泉比良坂」と関係がありそうな気がします。或いは通称「やひろじんじゃ」と云うので、「八尋熊鰐(やひろくまわに)」のことでしょうか。

昔、神社に近い岩に八尋もある白い旗が立って、伊和大神が出現したと云う。

印南神吉   メールはこちらへ  nigihayahi7000@yahoo.co.jp


by enki-eden | 2019-02-16 10:05