夜比良神社(やひらじんじゃ、たつの市)
兵庫県たつの市揖保町揖保上(いぼかみ)391 電0791-67-8027
無料駐車場は、鳥居を過ぎて参道を進み、左手にあります。
祭神: 国作大己貴命(くにつくりおおなむちのみこと、大国主命)
創建: 1200年以上前の平安時代初期。
農業神、病気平癒、福の神、縁結び、学業成就。
通称「やひろじんじゃ」、揖保川下流域の東岸に鎮座。 延喜式揖保郡七坐の一社。
中世の播磨国を支配した赤松氏は当社を守護神とし、「八尋(やひろ)の神」として敬った。
祭神の大己貴命(大国主命、160年頃出生)は、播磨国風土記(715年頃編纂)には葦原志許乎命(あしはらのしこおのみこと)、大汝命(おおなむちのみこと)などと記され、播磨国における多くの事績が記されている。小比古尼命(少彦名命)と協力して「国造り」をした。
播磨国には大己貴命(大国主命、大汝命)を祀る神社が多い。
出雲国(島根県)を開拓した大己貴命は、因幡国(鳥取県)を経て播磨国(兵庫県南部)に入り、「伊和神社」(宍粟市一宮町)に鎮座。
更に、大己貴命は揖保川上流の宍粟(しそう)から川下りで35km南下し、揖保川下流域の揖保郡(揖保郷)を開拓した。
播磨国一宮の伊和神社を「北方殿」と呼び、夜比良神社を「南方殿」と呼ぶ。
当社の800m北東には「中臣印達神社」(なかとみいたてじんじゃ、五十猛命)が鎮座しており、3km北には「粒坐天照神社」(いいぼにますあまてらすじんじゃ、天照国照彦火明神)が鎮座している。
揖保川は、兵庫県の南西部を流れる川で、加古川、市川、夢前川(ゆめさきがわ)、千種川(ちぐさがわ)と共に播磨五川と呼ばれている。
鳥居と社号標
拝殿、手前の注連柱に「莫鳳如在 供澤無疆」とある。
注連柱の前に一対の立砂(盛砂)がある。お清めか、魔除けか。
「京都上賀茂神社」の立砂が有名。
本殿
本殿後方に境内社、
右が稲荷神社(倉稲魂命、天宇受売命、佐田比古命)、佐田比古は猿田彦。
左が建速神社(須佐之男命、140年頃-200年頃)
島根県松江市東出雲町の「黄泉比良坂(よもつひらさか)」は、この世とあの世の境目にあるとされており、伊弉諾尊や大国主命の話に登場する。
大己貴命(大国主命)を祀る「夜比良神社」の社名が、「黄泉比良坂」と関係がありそうな気がします。或いは通称「やひろじんじゃ」と云うので、「八尋熊鰐(やひろくまわに)」のことでしょうか。
昔、神社に近い岩に八尋もある白い旗が立って、伊和大神が出現したと云う。
印南神吉 メールはこちらへ nigihayahi7000@yahoo.co.jp