ロシアから見た日露戦争
You Tubeで1時間半の長編ですが、「ロシアから見た日露戦争」が驚きです。
1904年(明治37年)-1905年(明治38年)、大日本帝国とロシア帝国が満州と朝鮮の獲得を巡って戦争になり、陸軍の戦場は満州と遼東半島などで、ロシアの海軍は太平洋艦隊に加勢するためにバルチック艦隊が遠路アフリカを回って東シナ海まで出撃してきた。
ロシアのステッセル陸軍司令官は日本の乃木希典大将に降伏。日本海海戦では東郷平八郎大将率いる連合艦隊が一方的にロシアバルチック艦隊を圧倒した。
アメリカの斡旋によるポーツマス講和条約で、日本は樺太の南半分を獲得、ロシアが清から受けていた大連と旅順の租借権を獲得した。
この日露戦争に関して、ロシアに収録されていた資料が公開され、写真・映像・兵士の手紙・兵士の子や孫の証言などがYouTube(1時間半)で見られる。
https://www.youtube.com/watch?v=O8QTqMiLMS4
このYouTubeを見ると、120年前の日露戦争と現在のウクライナ戦争について、ロシア軍の対応があまりにもソックリなので驚きます。時代も武器も全く異なるにも関わらず、ロシア軍の状況や兵士のマインドが当時と瓜二つに見えます。
共通点は、皇帝ニコライ2世(1868年-1918年)とプーチン大統領(1952年生)の作戦が場当たり的。
ニコライ2世は「日本は小国で弱いから戦争は直ぐに勝利で終わる」と誤認し、バルチック艦隊の軍艦を40隻出撃させたが、帰還したのは1隻だけであった。
ウクライナはロシアが2014年にクリミア半島を侵攻したときに抵抗もできなかったので、プーチン大統領は今回も数日で終わると誤認、冬期北京オリンピックの1週間の合間に勝利しようとウクライナに侵攻したが、3ヶ月経ってもウクライナは降参しないどころか世界中の支援を受けて益々反撃が大きくなり、ロシアは苦戦している。
日本が多くの国から応援されたように、ウクライナにも世界中から援助が届いている。
日本海海戦でもウクライナ戦争でも、ロシアの兵士は何のための戦争か知らされず、理解に苦しみ戦闘意欲が湧かない。兵士の多くは経験の浅い若者が多かったので考えられないミスも多い。
日本海海戦ではロシア艦隊の艦砲射撃命中率は低かったが、日本艦隊の命中率は高かった。
120年前のロシアでは反政府運動が高まり、レーニンなど革命家が敗戦はロシアの専制体制(ツァ-リズム)崩壊に繋がるとし、ロシア革命に向かっていく。
ニコライ2世は退位させられロマノフ王朝が滅亡。ニコライ2世は家族や医師・執事とともにシベリアに流され2018年に全員が暗殺された。
脇の甘いニコライ2世と違ってプーチン大統領はKGB出身で、猜疑心が強く、反体制派を徹底的に粛清し、偽情報で国民を騙し、言論封鎖もしているので、暗殺されたニコライ2世とは違う最後になるかもしれないが、プーチン大統領にも危機が迫っている。
印南神吉 メールはこちらへ nigihayahi7000@yahoo.co.jp

