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古代史探訪 enkieden.exblog.jp

神社、遺跡めぐり   1943年生   印南神吉 (いんなみかんき)


by enki-eden
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明石市の弥生時代住居跡

明石市東野町の高台(標高40m)の畑がマンション建設となるので、明石市が事前に発掘調査した。

明石市の広報をご覧ください。

https://www.city.akashi.lg.jp/seisaku/kouhou_ka/shise/koho/hodo/documents/20230124yayoijidaihakkutsu.pdf   

調査により、弥生時代2世紀後半の高地性集落の竪穴住居跡が2棟、住居内の四隅に瓶、高坏(たかつき)、鉢などがほぼ完全な状態で発見された。

2世紀後半は、卑弥呼(179-247年)、初代神武天皇(181-248年)が生まれた頃になる。

この住居跡から瀬戸内海(明石海峡)がよく見渡せるので、九州から大和に東征する神武天皇(磐余彦)を水先案内する椎根津彦(185年頃出生)の船団を眺めていたことでしょう。

太鼓や掛け声で船団が進む姿は、当地住民にとっては大事件だったと考えられる。海岸まで走って行って見物した人もいるのでしょう。

直ぐ東方には「五色塚古墳」があり、被葬者は椎根津彦かもしれない。

   


竪穴住居跡の1棟は、5.8m×5.7mの方形で四隅が丸みを帯びている。壁際は幅70cmが一段高くなっており生活物資や土器類を置く場所と考えられる。

中央には直径60cm、深さ30cmの円形土坑と、長さ90cm、幅40cm、深さ10cmの長方形土坑がある。煮炊きや調理をし、周りで食事・団欒をする場所でしょう。土坑は、一〇型(いちまるがた)中央土坑になっている。

住居が炭状になっているので火災で焼失したと考えられる。


印南神吉   メールは nigihayahi7000@yahoo.co.jp


by enki-eden | 2023-02-01 11:47