ラピタ人
太平洋のニューカレドニア(フランス領)で1952年に土器が発見され、「ラピタ土器」と名付けられた。
ポリネシア人とパプア先住民が混血したラピタ人(Lapita)は、4,000年以上前にオーストラリア北東部にある太平洋の島々に住んで遠洋航海をしていた民族である。
ラピタ土器を造ったラピタ文化はポリネシア文化の源流とされる。
ラピタ文化は、3,600年前にメラネシアで高度な土器文化を開花し、太平洋の島々全体に影響を与えた。
ラピタ人の進出は、台湾→フィリピン→インドネシア→ミクロネシア・メラニシア→フィジー→
ポリネシアと考えられている。
たまたま他島に漂流したわけではなく、交易の目的をもって広大な太平洋を往来するだけの遠洋航海技術があったのである。
土器以外に石鍬や黒曜石の磨製石器も造られ、漁業、酪農、野菜・果物栽培も行った。
墳墓も発見され、甕棺墓もあった。
ラグーン(礁湖)には高床建物を建てた。
現在のポリネシア人は体が大きく、黒人的な要素も若干あるので、縄文人との共通性は少ないかもしれない。
しかし、縄文後期に縄文人が台湾へ移住し、太平洋に拡散、人種が混合していった可能性もある。ポリネシア人や南米大陸原住民は縄文人が起源とする学説も多い。
「鬼界カルデラ」をご参照ください。
そして、縄文文明が「世界最古の文明」で、縄文人が世界に文明を拡げていったとする学説も多い。
日本人の民度・次元が高く、技術が高いのも縄文由来だと考えられる。
世界に広まった縄文人が再び日本列島に帰還したので、ウバイド、シュメール、ユダヤ、フェニキアなどの文化も日本に定着した可能性がある。
アメリカのトランプ大統領が「アメリカファースト」を主張して関税政策などをごり押しするので、世界中で「アメリカ外し」が起きている。
その影響で、日本の出番が増えてきた。日本は信頼性、技術、調和協調性が高く、しかもアメリカのように声高に叫ばず、静かに、確実に、いつの間にか実行していく。
しかし、日本の政治は相変らず良くない。これは我々有権者の責任だが、7月20日の参議院選挙の結果に注目だ。
印南神吉(いんなみ かんき)

