世界に拡がった縄文人
最近、16,000年前に始まった縄文文化が「世界最古の文明」だと云われている。
7,300年前に鹿児島から100km南にある「鬼界カルデラ」が噴火、世界最大の大噴火(アカホヤ噴火)となった。
外輪山の一部は海面から出ており、薩摩硫黄島(さつまいおうじま)と竹島になっている。
薩摩硫黄島

九州の縄文人の生活は破壊され、生き延びた人々は日本列島東部、太平洋の島々、アジア大陸などに移住して広がっていった。南米大陸まで航海して行ったグループもあった。
世界中に拡がった縄文人は各地の人々と融合・協調し、縄文文明を広めていった。その結果、中国・東南アジア・オセアニア・インド・インダス・メソポタミアなどに古代文明が開化した。
縄文人の拡散が世界中で古代文明を発芽させ、縄文文明が基本となる最古の文明だったと考えられている。
現代日本人の製造技術、協調社会、高い民度などは縄文人由来の「ものづくり」と「調和」を引き継いでいる。
石器時代の日本列島では世界に先駆けて磨製石器、釣り針などのモノ造りを開始、縄文時代には縄文土器や土偶・石偶などを製造、中期には装飾性の高い火焔型土器・王冠型土器などを製造していった。
縄文中期の人口は30万人弱だったと考えられている。現代の地方都市ほどの人口であった。
「メソポタミアのウバイド人」をご覧ください。
メソポタミアのウバイド人が西進してケルト人になり、東進して日本人に溶け込んだと考えていたが、7,300年前にメソポタミアに行った縄文人のグループがウバイド人になり、5,500年前の乾燥期に入ると一部はブリテン島に西進、一部は東進して日本列島に戻って来たのではないか。
縄文人は中国、インダス、メソポタミア、エジプトに文明の洗礼を与えたのではないか。
縄文社会は競争社会ではなく、14,000年も続く争いのない協調・共存社会であった。
5次元、6次元と次元の高い宇宙人の社会にも争いがなく、宗教もないらしい。
日本人の基礎DNAとなっている縄文人は精神レベルが高かったので、現代日本人の技術の高さ、民度の高さに繋がっている。
今後ますます日本の技術と社会システムが世界に拡がっていく。
白人至上主義や欧米の行き過ぎた個人主義に疑問を呈する欧米人が増えてきた。
この世に自分一人だけが住んでいるのであれば、どんな個人主義でも問題にならないが、地球には80億人も住んでいるので、「適度な個人主義」と共に他者・社会を意識した「秩序・協調・調和」が必要になる。
トランプ大統領の「アメリカファースト」は良いが、行き過ぎた「関税政策」で世界中がアメリカをスルーするようになった。
極端な政策や敵対政策は内外共にダメージを受けることになる。
印南神吉(いんなみ かんき)

