古代史探訪

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2018年 03月 15日 ( 1 )

三国志とタウポ火山の噴火

 3月7日放送のNHK番組「三国志の真相」で、黄巾の乱(西暦184年-205年)は暴徒の乱とされているが、地球規模の異常気象による飢餓が原因なのではないかと解説していた。
 その異常気象の原因は、ニュージーランド北島の超巨大火山「タウポ火山」の大噴火により、空を覆う噴煙(噴煙高度50km)が地球規模に拡大したからと云う。

 紀元前206年から400年以上続いた漢(前漢と後漢)は、飢饉による反乱と北方民族の侵入で衰退し、魏・蜀・呉の三国時代に入っていく。

 また、日本地理学会もこのタウポ火山の大噴火による冷夏凶作と倭国乱の関りについて発表している。その一部を抜粋すると、
 『中国史書によれば2世紀末に倭国に「乱」があり、それを契機に卑弥呼が国王に共立されたという。結論を先にすると「倭国乱」は冷夏による2年続きの飢饉で起きた社会不安と食を求める民衆の流浪が実態であり、戦乱ではない。
 冷夏の原因はタウポ火山の大噴火である。非農業人口が多く稲作依存率が高い地方(弥生時代の先進地域、すなわち九州北部)ほど冷夏飢饉の影響は深刻だったはずである。
 クラカタウ火山大噴火による28代宣化天皇元年(536年)の飢饉の際にも、各地の屯倉の米を那の津(博多港)の倉庫に集めるよう、勅令が出されている。』

 ニュージーランドではタウポ火山の噴火が数万年前から続いており、付近では現在も火山活動や群発地震が頻発している。西暦181年に起きた史上最大規模の巨大噴火によって陥没したカルデラは、現在タウポ湖になっている。タウポ湖の表面積は616㎢、琵琶湖が670㎢です。

 私見ですが、西暦181年は初代神武天皇が生まれた年です。タウポ火山帯の大噴火によって異常気象が発生、大気汚染による人々の健康被害や死亡、数年続く農産物の不作・飢餓などにより、日本列島だけでなく広範囲に大混乱が起きたと考えられる。
 饒速日が西暦185年頃に新天地を求めて宇佐から大和国へ大部隊で東遷、纒向(まきむく)を都にした。神武天皇も204年に遠賀川を出発、211年に大和国橿原で即位。
 その後、270年頃に倭国の女王臺與も大和国へ東遷、同行したミマキイリヒコが10代崇神天皇として全国を制覇し、弥生時代から古墳時代へ入っていく。
 巨大火山の噴火による異常気象で世界が大きく変化することになった。

 宣化天皇時代の日本列島に飢饉をもたらしたインドネシアのクラカタウ火山は西暦535年に噴火し、ジャワ島西部のカラタン文明を滅ぼし、世界各地に異常気象をもたらした。
 この異常気象を発端として、ヨーロッパではゴート戦争(535年-554年)、スラブ人の南下(542年)、黒死病(ペスト、543年)の蔓延、ペルシャとのラジカ戦争(541年-562年)、ゲルマン人の南下などが起きている。
C2012 Innami Kanki

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by enki-eden | 2018-03-15 10:17